平野綾「私の何を知っている。なめるな。」3DS他4ハードの売り上げの推移をグラフで比較。こうすると3DSは失敗というわけでもない?

2011年04月17日15:10

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浜ヒゲ様が語る2011年ゲーム業界。



>エンターブレインの浜村弘一氏が講演“ゲーム産業の現状と展望<2011年春季>”を開催 - ファミ通.com

↑から適当に抜粋

今回のテーマは“縮小から拡大へ生まれ変わるゲーム産業”というもので、サブタイトルとして“ゲーム産業に震災の影響はあったのか?”という文言がついている。

2011年3月の推定損失額はハード市場で28億6000万円、ソフト市場においては44億7000万円に上るとされ、この時期に大規模な告知を予定していたニンテンドー3DSも少なからず影響を受けたと浜村氏は言う。

だがここで浜村氏は言葉を区切り、「ゲーム産業復興の兆しは早い可能性がある」と指摘する。しかもその理由が興味深く、“3月発売予定のソフトが延期になったこと”にあると言うのだ。

「震災後に映画産業の興行収入が120~140パーセント拡大したとのデータもあり、手軽に楽しめる娯楽産業のニーズが高まることが予想される」(浜村)。


●PSP(プレイステーション・ポータブル)

浜村氏は、NGPを「携帯ゲーム機の形をした、ハイデフ対応のハイエンドマシン」と断言。
ゲームのライフスタイルそのものにも影響を与える可能性があるハードであると言及した。

「30000円代も考えられるが、その価格は携帯ゲーム機ではやはりきびしいと思います。ただ3Gに対応したことはコストに影響するので、それだけでプラス100ドルもある。それを考慮すると、20000円台のWi-Fi対応モデル、30000円代の3G対応モデルという2機種が発売されることもあり得るのでは」(浜村)


●プレイステーション3

PS Moveは、同じ時期に発売されたXbox 360と比べると、安価なことも手伝ってか倍に達する20万台の販売を記録している。ただ、プレイステーション3本体が600万台売れていることを鑑みると20万台は「ちょっと寂しい」と浜村氏は言い、「ハードを動かすところまではいっていないのではないか」と指摘した。

そんな中でSCEは新戦略として“PlayStation Suite”を発表した。
これを指して巷間では「ソニーの携帯市場へ向けた切り札では」と言われることもあるが、浜村氏は「ソニーの新しい考えかたの象徴だ」と喝破。

「これまでプレイステーション陣営は、ハードを出してパッケージソフトを売る……という、ある意味任天堂が作り上げたゲームビジネスの延長で商売をしていました。しかしこれからのプレイステーションプラットフォームは、ハード&パッケージのビジネスから脱却し、ネットワークでのソフト配信を中心に据えた “ディストリビューションビジネス”に注力するのではないでしょうか。この考えの先にあるライバルは、もちろんApple社です。だから、NGPは3G対応になったのではないでしょうか」(浜村)


●Xbox 360

2010年6月に発売された『MHF』の累計販売本数は約12万3000本で、Xbox 360用ソフトとして歴代8位にランクされる。

『MHF』は、ネットワーク必須の月額課金というPC版を踏襲したビジネスモデルで運営されており、販売本数以上の利益を生み出した。これを指して浜村氏は「非常に健闘した」と評価する。


●Wii

浜村氏は、最大の要因は2009年を除いてサードパーティーのソフト販売比率が減っていることだと指摘。
「いくら世界一のソフトハウスでもある任天堂でも、1社でハードを支えるのはきびしい」と浜村氏は言う。

そんな中で密かにゲームファンのあいだで注目されているのが“Wiiの次世代機はいつ発表されるのか?”ということ。これについて浜村氏は「現行据え置き機の中でWiiだけがハイデフに対応していない。それを考えると他の2ハードよりも先に次世代のものが発表されるのでは」と予想し、「今後の据え置き機の全般的な戦略に関しては、6月のE3に注目したい」と語った。


●ニンテンドーDS

スマッシュヒットが多数生まれた2010年のニンテンドーDSだったが、「全体的なトレンドとして、ソフトの発売本数が減っている」と浜村氏。そしてこの理由こそが、2011年2月に発売されたニンテンドー3DSだと語る。浜村氏は言う。

ニンテンドー3DSの成功を確信したサードパーティーが、こぞってニンテンドーDSのソフトのラインを3DSに移行したことが大きい。これにより、ニンテンドーDS対応のサードパーティーのソフトが減ったのでしょう」(浜村)


●ニンテンドー3DS

発売1週目の販売台数だが、ニンテンドー3DSは37万1000台を記録。ニンテンドーDSが44万1000台なので、大差ない水準と言える。しかし発売4週の合計ではニンテンドー3DSが74万6000台、ニンテンドーDSは110万5000台とかなりの開きが出た。

この理由を浜村氏は「東日本大震災の影響があまりにも大きい」と説明。

「DSと比べると劣って見えてしまうかもしれないが、これはやむを得ないこと」(浜村)。

「任天堂には、自社のキラータイトルを温存しているという“余裕”がある。そういう意味では、わざと1歩引いていると言える。ニンテンドー3DSにブーストがかかるのは、まさにこれからです」(浜村)


●市場規模

市場規模は日本、欧米ともダウントレンドにあり、まず国内はハード、ソフトの合計で前年比86.1パーセントと落ち込んでいる。とくにハードのダウン幅が大きく、こちらは前年比79.0パーセントとなった。

全世界のゲーム市場規模は2009年の4兆5100億円から3兆9600億円へと、1年で5500億円も減少した。

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●総括

・任天堂……任天堂は、遊びの守り神。ゲーム機を出し、そこで選ばれた優秀なクリエイターたちが付加価値の高いソフトをパッケージで出して遊ばせる。新しいプラットフォームをもって、新しいスタートラインに立った。

・SCE……家電を出してパッケージソフトを売る……という従来型のスキームを捨て、映画、音楽、ゲーム、電子書籍などをネットを使ってディストリビューションさせる。ネットサービスの会社に業態変化をし、NGPを引っさげてスタートラインに立つ。

・マイクロソフト……
Kinectの普及を契機に、子ども部屋のゲーム機からリビングルームに進出。カジュアル層を取り込み、新たなスタートラインに。

(個人的に興味深いものを抜粋。海外市場、ソーシャルゲーなどについてまで引用すると膨大な量になるのでそっちはリンク先参照。)


推定だけど73億ってのはデカいな・・・
『絶対絶命都市4』みたいな例もあるし、大打撃だよこれ・・・

他はまあ、(色んな意味で)ファミ通だなーって感じ。


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この記事へのコメント

1. Posted by カオスな名無しさん   2011年04月17日 16:04 ID:LRfmAe8X0
う~んいよいよ面白くなってきたな!それにしてもパナソに付け入る隙なんかあるのかね
2. Posted by カオスな名無しさん   2011年04月17日 17:29 ID:DfBSk7hGO
とりあえず禿髭は黙ってろと

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平野綾「私の何を知っている。なめるな。」3DS他4ハードの売り上げの推移をグラフで比較。こうすると3DSは失敗というわけでもない?