3DS『ポケモンアートアカデミー』3.1万本、PSV『ホタルノニッキ』1万本、他今週のゲーム売上実写映画版『ルパン三世』の予告編が公開。すげーB級臭

2014年06月25日23:30

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先日、PSVITA『コープスパーティー BLOOD DRIVE』が発売前に遊べるとか色々質問させてくれるとか聞き、5pb改めMAGESの方にお邪魔してきました。

門構え
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『シュタインズゲート』などで受賞したらしいトロフィーとかありました
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近々引越しするらしく、なんかまばらに閑散してました・・・。


(この辺から少し文体変えます)

●PV








●前作までのあらすじ

 今作は『コープスパーティー ブラッドカバー リピーティッドフィアー』『コープスパーティー Book of Shadows』に続く、CSでのシリーズ三作目にして完結編ということで、ハッキリ言って前作までのあらすじを知らないとやや辛い。
 呼んでいただいた身としては、「前作未プレイの人でも入りやすい!」とか書くべきな気がするが、正直言ってやっぱり辛い。例えるなら、『バックトゥザフューチャー』の1と2を観ずに3から観始めるぐらい。前二作を未プレイで手をつけるなら、前作までのあらすじを知っておくべきだろう。


以下、前二作をかいつまんで。

『コープスパーティー ブラッドカバーリピーティッドフィアー』

 如月学園高等部二年九組の面々は学園祭が終わったその日の放課後、転校してしまうクラスメイト・鈴本繭のために「幸せのサチコさん」というまじないをすることにした。みんながいつまでも一緒にいられるように、八人の生徒と一人の教師はそれを実行するが、直後大きな地震が学校を襲う。彼らが気がつくとそこは元の学校ではなく、殺人事件で廃校になったはずの呪われた小学校だった。
 朽ち果てた校舎には霊が彷徨っており、仲間たちが一人一人と殺されていく。

『コープスパーティー Book of Shadows』

(前作の補完シナリオ集。プロローグとエピローグのみが前作トゥルーエンドの後日談。以下記載のあらすじもそれに該当)

 天神小学校での惨劇から生還して以来、直美は自室に閉じこもっていた。
 あの場所で殺された仲間たちのことを話しても、誰も直美のことを信じてくれない。
 実の母親ですら、娘は気を病んで空想の友達の話ばかりをしていると心配する始末だった。
 そこに生還者の一人、あゆみが現れ、天神小学校の惨劇の原因である篠崎ヨシヱ、篠崎サチコの家へと向かうことを提案する。何かヒントがそこにあるかもしれない、というのだ。
 二人は篠崎家を訪れ、そこで「Book of Shadows」という魔術書を発見するのだが・・・

 結末まで書こうと思ったのだが、5pbの方で容認出来るネタバレはここまでのようなので、残りは直接ご確認いただきたい。ちなみに、ただいまDL版が1080円で購入出来るのでお買い得である。(ネタバレ可否の確認で手間取っているうちに記事掲載が遅れてしまい、結局記事のアップがキャンペーン終了日である25日になってしまった・・・)


 とにかく。
 二作目の引きが引きなので、「小学校に閉じ込められて脱出するゲーム」程度の認識で「BLOOD DRIVE」からやろうとすると「え、魔術書ってなにそれ・・・」など非常に困惑することが予想されるので、念のため。

 映画で例えると『死霊のはらわた』とか『フロムダスクティルドーン』だろうか。
 今回の体験会に際して二作をまとめてプレイした身としては非常に驚いたというか困惑したというか、急な転調に戸惑った。
 とだけ言っておく。




●私的感想

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 1時間ほど頂いたので、本当に初めから始めて1章半ばまでプレイすることが出来た。
 前作の引きが引きだったので、まあ、冒頭から濃い。黒魔術、呪術の反動、魔法使い結社、別の作品のキャラと勘違いしそうな新キャラetcと「アレ? コープスってこんなゲームだったっけ…?」と時折なりつつもプレイした。

 「さわり」を1時間程度やっただけなのでシナリオに関しては割愛させていただくとして、ここではそれ以外について触れる。
 PVを観られた方ならすぐに気づかれたと思うが、前作までと打って変わり、今作は探索マップなどが3Dになった。元がドット絵ということを考えると、凄まじい進歩なのだが、長所だけではなく、やはり短所もあった。

 長所はもちろん、自分で操作して探索し、逃げるというホラーゲームの醍醐味が味わえること。「BoS」ではこれが薄かったので、これは純粋に嬉しかった。スリルあってのホラーである。懐中電灯などのアイテムをシステムに組み込むことで、より視覚的にホラーが楽しめるようにもなっていた。

 一方で、短所は、まず、ローディング。PSP移植版一作目の時点から部屋やメニューの移動に伴うローディングがあったが、残念ながら今作においても健在である。あまり開くことがないとはいえ、メニュー画面からアイテム欄を参照する時にすらロードがかかるのはやはり気になった。また、制作側が演出に戸惑っている印象も受けた。作中で演出に使われるのは2.5頭身程度の3Dモデル、2Dの立ち絵、2DのCGの3つだが、なんというか、ところどころで使いどころがおかしい。人が残酷に死んだり、顔が抉れたグロテスクな死体が現れるシーンを2.5頭身程度の3Dモデルでやられても正直なところ反応に困る。「いや、そこは一枚絵でいいじゃん?」と思うシーンがあった。

例えばこれ
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●質疑応答

20分ほどだけ、質問の時間を頂いた。


今回質問に応えてくださったMAGES.野村プロデューサー
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image (1)



――今作はCSでの『コープスパーティー』シリーズ3作目ですが、前作「Book of Shadows」で取られていたADV型のゲームシステムから再び「ブラッドカバー」のシステムに戻っています。そのきっかけを教えていただけますか?

※これが
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こうなって
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こうなりました
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野村さん:
 初代の形式に戻した理由として一番大きかったのはユーザーの声です。「Book of Shadows」も、主にADVの形式ながらも探索の要素が入っていたんですが、「やっぱり自分でキャラを動かして遊びたい」という声が多かったです。また、今作で天神小学校シリーズがラストということもあり、PCで遊んできた方に対してもお届けするということで、一作目のシステムへの回帰をしました。
 ただ、単純に探索型にシステムが戻りましたという形だと「退化した」という印象も与えかねないので、3Dを初めとする現在の技術も取り込み「新しくもあり古くもある」という新旧のユーザーが共に遊べるという形を目指しました。



――それは『コープスパーティー2』を意識したというわけではなく?

※病院が舞台になった『コープスパーティー2』



野村さん:
 2を意識したわけではないです。
 もちろん、「BLOOD DRIVE」の前に、チームグリグリさんが3Dで『コープスパーティー2』をリリースされているというのは確かです。ただ、僕らMAGESとして「原点と同じシステムではあるけれども今の技術を取り入れて進化したものを」と考えた結果として3Dマップ探索型にしようということになりました。



――今作で前作までのPSPからPSVITAというハードに機種を移しましたが、その上で「ここに力を入れた」「ここはこだわった」という点などがあれば教えてください。

野村さん:
 やっぱり3D表現が可能になったことでしょうか。キャラの3Dモデルであったり、マップの表現であったり、これまで以上に描写に力が入れられるようになったというのはPSVITAならではのところですね。



――では逆にPSVITAに移ったことで苦労した点は?

野村さん:
 そうですね……言ってしまうと、PSVITAってそこまで処理速度が速いハードというわけではないんです。
 なので、マップを細かく描き込んだり、懐中電灯の明かりに影を落としたり、ということすると処理が重くなってしまうんですよ。結果として、「間引き」のような作業が発生してしまい、そこには苦労しましたね。



――『コープスパーティー2』や他シリーズ作との繋がりを教えてください。例えば「2」で生存確認されている人物が実は今作では死んでしまったりすることになるのか、それとも今作は正史として「2」と地続きの作品なのか、などが気になります。

野村さん:
 もちろん、今回もチームグリグリの祁答院さんが書かれたシナリオなので、そういった含みも当然あります。
 あとこれは祁答院さんが公言されているので言ってしまいますが、「今作の流れをそのまま行くと2に繋がる」とのことなので、2をプレイ済みの方はなんとなく展開が予想出来る……かもしれません。



――恐怖演出について拘ったところはありますか?

野村さん:
 怖さに関していうと、今作で3Dになったことでリアルな表現が出来るようになったわけですが、作っている側としては一作目のドット絵の「想像力をかきたてる怖さ」というものが頭にありました。その上で、『コープスパーティー』らしく、デフォルメされた3Dのキャラと残酷さをどうやって両立させるかということを意識していました。
 今回プレイされた部分からもう少し先に行くと、結構デフォルメキャラの首が飛んだりするんですよ。



――今作の副題にして前作「Book of Shadows」最終チャプターのタイトルにもなっている「BLOOD DRIVE」ですが、これ、直訳すると「献血促進運動」という意味ですよね?そこにこめられた意味……みたいなものがあれば教えてください。

野村さん:
 これはですね、前作「Book of Shadows」制作中にもうすでに続編の企画があったんですが、祁答院さんの方から「実はもう次のタイトルを考えていて、『BLOOD DRIVE』ってタイトルにしようと思ってるんですよ」と言われて。僕も「わかりました」って答えた後にどういう意味なのか調べたら、献血、と出てきて。「深いなぁ、さすが祁答院さん!」と思いましたね……。
 たぶん音の響きでしょうね。アメリカ人が見たら変な感じがするのかもしれないですけど、日本人には良い響きがする、みたいな考えが祁答院さんの中にもあったんでしょうね……そういう、祁答院さんの中で温めていたものだったようなので、プロデューサーの僕としても「じゃあそれで行きましょう」という形でこのタイトルになりました。



――前作制作中にすでに続編の企画があった、という話がありましたが、発売前に既に続編制作が決まっていたんですか? 言霊集(「Book of Shadows」に収録の出演声優によるコメンタリー)を聞いていると、「続編出るのかなぁ……」という声がよく聞かれたんですが……

野村さん:
 そうですね。もちろん、細かいところまでは決まっていなかったですが、大体どういう話にするか程度は決まっていました。あと、「このまま完結編だけ出さないときっと殺されるなぁ」と思ったので(笑) さすがに二作目が「To be continued」で終わっている手前、三作目出さないと「あ、売れなかったんだなぁ」と思われても悲しいですし。



――「Book of Shadows」と今作の間に「2U(正式タイトルは『コープスパーティー -THE ANTHOLOGY- サチコの恋愛遊戯 Hysteric Birthday 2U』。タイトル通り複数ライターによるアンソロジーシナリオ集)」がリリースされましたが、そのシナリオが今作で補完される、などはありますか?

野村さん:
 前作「Book of Shadows」は祁答院さん監修のもと、祁答院さん本人以外にも複数のライターさんがシナリオを担当されていたんですが、今作は完結編ということもありシナリオを全て祁答院さんが書かれています。
 ただ、祁答院さんが全てのシナリオを書くとなるとどうしても時間がかかり、リリース期間が大きく開いてしまうので、「2U」はその繋ぎであったり賑やかしのための作品なんです。そういった意味では、祁答院さんのシナリオが出来るのを待つため、に作られた作品なので……



――今作の対応機種がPSVITAになったのは結果として制作時期がずれ込んだから、ですか? それとも、初めからPSVITA向けソフトして企画されていましたか?

野村さん:
 元々、どのハードで出そうと決めていたわけではなかったですが、当時はPSPを念頭に置いてはいました。
 ただ、作り始める段階で改めて市場の流れというものを意識した時に、さすがにPSPでのリリースはどうだろうということになり、表現能力のことも考えてPSVITAに切り替えることになりました。業界の流れ、という要因が一番大きいですね。



――前作までのセーブデータと連動するボーナス的要素はありますか?

野村さん:
 今作は入れてないです。「Book of Shadows」の時はやってましたし、PSVITAでPSPソフトのセーブデータを読み込むこと自体は出来るんですけど、今回はそこまでやる余裕がなかったです。



――その「Book of Shadows」での連動の時は前作のCGが見られたり、そのCGを480*272(PSPの解像度)で書き出せたりしてすごく嬉しかったんですよ。なので、『BLOOD DRIVE』での連動で「前作までのCGがより高解像度の960*544で見られる!」みたいな連動をつけてもらえないかなぁ……と。

野村さん:
 前作の「Book of Shadows」での連動はユーザーからのリクエストによるものだったんですよ。1作目「ブラッドカバー」にはギャラリー機能が無かったんですが、それは「グロイ絵ばっかり見ても仕方ないだろう」という考えがあったからなんです。そう思ってたら「ギャラリーが欲しい!」という声が多かったので、じゃあ次作で入れようということになって。
 でもこれで過去作の分についてはギャラリー機能が揃ったんで、今回はもう連動しなくてもいいだろうと判断しました。



――OPムービーを見ていると、前作で死亡したキャラやその声優さんの名前がたくさんクレジットされているんですが本当に彼らは登場するんですか?

野村さん:
 ネタバレになるんで多くはいえませんが、さすがに登場しないのにクレジットするわけにはいかないんで当然出ますよ! ただまあ、死んでるんでガッツリと本編に噛むわけにはいかないですが。



――DL版に限定版特典のデジタル版などは付属しませんか?

野村さん:
 つける予定はないです。ただ、パッケージ版より安くはなってます。





と質問はこのあたりで時間切れ。
野村さん、ありがとうございました。



本来なら今週の日曜日か月曜日あたりには上げるはず(記事自体は完成してた)だったんですが、前作のストーリー概要についてネタバレOKラインなんかの確認作業に手間取り、結局実際のイベントから2週間近くが経ってからのアップに。

シナリオありきのゲームでシナリオ(祁答院さん)不在とか、20分という短い質問時間とか、冒頭からしっかりスキップしないとなかなかホラーパートにありつけなかったりとか、ちょっと不完全燃焼感。副題の真意ぐらいは知りたかったかなぁ・・・


とはいえ、昨今ではすっかり少なくなってしまった和製ホラーゲーなので、気になる方は是非。
ただしやるなら前2作はプレイしておくことを強く推奨しておきます。




コープスパーティー BLOOD DRIVE(通常版)
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この記事は コープスパーティー BLOOD DRIVE (PS Vita) ブロガー体験会に参加して掲載されています。本企画への参加および記事掲載に対する金銭の報酬はありません。また記事用に配布された画像素材を用いて作成されています。なお事実誤認の修正ならびにこの文章の掲載以外、メーカー等から記事の内容への関与は一切ありません。

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この記事へのコメント

1. Posted by カオスな名無しさん   2014年06月26日 00:18 ID:Zoaf04vn0
鮭すげえ
2. Posted by カオスな名無しさん   2014年06月26日 00:41 ID:h0EibqtV0
book of shadowsのラストの展開はぶっ飛び過ぎてたからなー
3. Posted by カオスな名無しさん   2014年06月26日 01:31 ID:47sOH1SX0
結構グロいゲームだったんだな、面白そう
4. Posted by カオスな名無しさん   2014年06月26日 01:37 ID:dGqP9Dp20
確かにチープ感は否めないかな
六頭身くらいあればないいが、そうなるとフィールドも同等の大きさが要求されるから無理だろうな
5. Posted by カオスな名無しさん   2014年06月26日 05:39 ID:ESZEm5gz0
ホラーでチビチャラとか馬鹿じゃねーの?
ドットのほうがまだ雰囲気あるわ
6. Posted by    2014年06月26日 10:00 ID:Q4T6uXSp0
清水のてっぺーには会ったんだろうか
7. Posted by 名無しさん   2014年06月26日 11:51 ID:PKtbsHeQO
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