2014年11月21日18:15
文章寝かせすぎた。
『ザ・ゲスト』
監督:アダム・ウィンガード
脚本:サイモン・バレット
主演:ダン・スティーヴンス
http://the-guest.jp/
評価
★★★★★★★★★☆(9/10)
●あらすじ
イラクへの派兵で長男を失った、アメリカに暮らす家族の元に一人の男が訪ねてくる。
デイヴィッドと名乗る男は、長男・ケイレブと同じ隊に所属していた親友だったと家族に説明する。眉目秀麗で謙虚、そして、今は亡き長男の生前の様子を語るデイヴィッドに家族は心を許し、米軍からの退役後帰る家がないデイヴィッドにしばらく滞在していくように勧める。
デイヴィッドは一家の母・ローラの家事を手伝い、父・スペンサーの愚痴に付き合い、次男・ルークを虐める同級生たちを制裁し、家族に溶け込みながらも次々と家族の問題を解決していくのだが……
●レビュー
これぞB級映画。
謎の男・デイヴィッドはある日突然現れ、いとも容易く家族に溶け込んでいく。
次男・ルークを迎えに学校まで現れ、ルークを虐めている同級生たちを追跡し、バーで制裁を下す。顔色一つ変えずに強い酒を喉に流し込み、一対多になっても圧倒的な暴力で相手を制する。デイヴィッドは次々と問題を解決していく。
しかし、長女・アナがデイヴィッドに不信感を抱き始め、その謎を追うことで、物語は急展開を見せる。
実のところ、デイヴィッドが一体何者なのか、最後まで明らかにされない。
いくつかのヒントのようなものは提示されるが、デイヴィッドと対峙する者たちに、核心は教えられない。彼の存在は謎のまま、決着がつき、物語は終わる。
監督と脚本家はこの作品のことを「『ハロウィン』+『ターミネーター』」と表現しているが、その言葉の通り、この作品は「80年代B級映画臭」とでも言うべきものを全身に纏って観客にぶつかってくる。
中盤にまさかの急展開を見せて、その勢いのままエンドロールまで突っ走っていく。
人によっては、「結局何だったんだよ!」と思うかもしれない。
しかし、この疾走からのぶん投げっぷりこそ、まさに、80年代B級映画のそれなのだ。
劇場で観た時、エンドロールが流れ始めた瞬間、僕は爆笑してしまった。
「決まった!」確信した。「これこそ、B級映画だ!!」
その瞬間、どうしようもなく笑いが出た。
決して、これはA級映画ではない。メッセージ性も何もあったものではない。
これは、B級映画だ。しかし、B級映画好きの舌にはどうしようもなくマッチするのである。
『フロムダスクティルドーン』みたいなものだけど、個人的には、すごく好き。
この記事へのコメント
1. Posted by カオスな名無しさん 2014年11月23日 00:37 ID:zUoFyMw80
なんかあらすじ読んだだけでディヴィッドの謎が大体予想付くんだけど……
そこが話のポイントじゃないにせよ。
そこが話のポイントじゃないにせよ。
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